4月 04
もう「破綻」としか言いようがない状況です。何がって、福島第一原発の状況がです。
注水すれば、汚染された水が流れ出す。
未だに安全に停止できる目処さえ立たない。
「低レベル」と言われている汚染水を垂れ流すことを選択しなければならない状況。
冷却できたとしても、その後の処理をどうするつもりなのでしょう。
日本のものは買わないという国さえ出て来ています。
現場の作業に従事されている方には、頭が下がります。そんなことを言っているのではなく、こんなにも脆いものを信じていた、信じさせられていたことに疑問を呈しているわけです。まるで、怪しい宗教の世界の話のようです。ま、私は信じることが出来ていたわけではありませんけど。
自業自得なのかなとも思わないわけではありません。あまりに奢りすぎていたのかと。ものの本質に迫ることなく、納得した気持ちになっていただけなのではないかと。池上さんの解説などもその類なのかもしれません。
東京電力には勿論問題山積みでしょうが、他の原発で日々「製造」されている使用済み核燃料の処理さえも碌に決まっていない現状なのですから、東京電力という個別会社の問題だと片付けるわけにはいきません。
ここで、これまでの日本という国のあり方を考え直さなければ、今後の復興も覚束無いのではないかと危惧します。